「実家の庭に古い祠(ほこら)が残っている」。世代が変わり、もう手を合わせる人もいなくなって、どう片づければいいか分からない。そんなご相談が増えてきました。
先日、行橋市稲童のお客様から、庭のお社(やしろ)を撤去したいとご依頼をいただきました。お祓いから取り外し、整地まで対応した実際の流れを、写真とあわせてご紹介します。
先に結論
- 順番は「①お祓い → ②取り外し・撤去 → ③整地」。いきなり壊さず、まずお祓いでお送りします
- 神道のお社は神社(神主さん)、仏さまを祀ったお堂ならお寺と、依頼先が分かれます
- 石でできたお社は、石を扱い慣れた石材店なら壊さずに外せます
| 工程 | 内容 | 依頼先 |
|---|---|---|
| ①お祓い(御霊抜き) | 神さまに感謝を伝えてお送りする | 神社の神主さん(神道の場合) |
| ②取り外し・撤去 | お社を壊さず外し、台座・基礎まで撤去 | 石材店 |
| ③整地 | 地面をならして更地に戻す | 石材店 |
※今回の行橋市稲童の現場費用は、後半の「費用と期間の目安」でご紹介します。
「勝手に壊していい?」まずはお祓いから
長く神さまを祀ってきたお社です。「そのまま壊してしまっていいのだろうか」とためらう方がほとんどです。その気持ちを大切に、まずはお祓い(御霊抜き〈みたまぬき〉)をしてからお片づけに入ります。
お社は、その家と土地を見守ってくださる神さまをお祀りしたものです。感謝を伝えてきちんとお送りする。この一区切りがあると、ご家族も気持ちよく次へ進めます。罰当たりなことではありません。手順を踏めば大丈夫です。
①お祓い(御霊抜き)── 神社の神主さんにお願いする
今回は神道のお社でしたので、神社の神主さんにお越しいただきお祓いをしていただきました。祭壇にお米・お塩・お神酒・季節の野菜などをお供えし、祝詞(のりと)をあげて神さまをお送りします。

お祓いの段取りは、今回はお客様ご自身で神社へお願いされました。どこにお願いすればいいか分からないという場合は、当社から神社へご連絡して手配することもできます。ご遠慮なくご相談ください。
②お社の取り外し・撤去 ── 壊さず外すのが石材店の仕事
お祓いがすんだら撤去に入ります。今回のお社は御影石とレンガでできた立派なものでした。

石のお社は、むやみに叩くと欠けたり割れたりして危険です。今回はお社の本体と台座のつなぎ目を、はつり機で少しずつ斫(はつ)って縁を外し、本体を傷つけないよう持ち上げて取り外しました。

本体を外したあとは、残った台座と基礎のコンクリートをはつり機で斫って撤去します。

石材店は普段からお墓の御影石を扱っています。だからこそ、石のお社を解体・撤去する場面でも、壊さず丁寧に外して当社でお引き取りできます。出たがら(廃材)も産業廃棄物として適正に処分します。
③整地して更地に戻す ── ここまでで「お片づけ」完了
台座・基礎まで撤去したら、地面をならして整地します。お社があった場所が、きれいな更地に戻りました。

「石を撤去して終わり」ではなく、その後の土地を使いやすい状態にお戻しするところまでが一つの仕事だと考えています。
お社撤去の費用と期間の目安
お社の撤去費用は、大きさ・石の量・基礎の深さ・現場までの距離で変わります。今回の行橋市稲童の現場では、運搬や廃材処分などの諸経費を除いておよそ14万円(税込)、それらを含めた総額で16万円(税込)でした。まずは現地を拝見してのお見積もりで、お見積もりは無料です。
お祓いのお礼(初穂料〈はつほりょう〉)は神社によって異なりますので、依頼される神社にご確認ください。一般的には数万円ほどが目安です。
よくある質問
お祓いは必ず必要ですか?
決まりはありません。ただ長く祀ってきたお社ですので、お祓いをしてからお送りする方がほとんどです。気持ちの区切りとしてお勧めしています。
中のお札やご神体はどうすればいいですか?
お祓いのときに神主さんへお渡しし、神社で納めていただくのが一般的です。ご不明な点は、依頼される神社にご確認ください。
神道か仏教か分からないお社でも頼めますか?
はい。お社の様子を拝見すれば、神社・お寺どちらへお願いすればよいかの見当もつきます。まとめてご相談いただけます。
まとめ|順番を踏めば、庭のお社も安心して片づけられます
庭のお社のお片づけは「①お祓い → ②取り外し・撤去 → ③整地」の順番です。石のお社は石材店が壊さず丁寧に外し、基礎まで撤去して更地にしてお返しします。お祓いの手配からご一緒できます。
城戸石材加工所は昭和21年の創業以来、行橋・京築でお墓や石造物を扱ってきました。庭のお社や灯籠などの石造物も、お墓の解体・撤去(墓じまい)も、石を知る職人が対応します。お見積もりは無料です。
庭のお社や石造物の撤去でお困りのときは、石造物の解体・撤去(墓じまい)のページもあわせてご覧ください。
