墓じまいの流れは、ご家族での相談から新しい納め先への納骨まで、6つのステップです。お盆に久しぶりにお墓の前に立って、「そろそろこのお墓をどうするか決めないとね」という話がご家族から出た。そのあと何から手をつければいいのか分からないまま日が過ぎている。秋のお彼岸を前に、そんなご相談をいただきます。
やると決めたあとが分かりにくいのが墓じまいです。順番さえ分かれば、それほど複雑な手続きではありません。
先に結論
- 墓じまいは6つのステップで進みます。ご家族での相談に始まり、新しい納め先への納骨で完了です
- 当社ではご相談から工事完了までおよそ1か月。お見積もりと改葬許可申請のサポートは無料です
- 墓石を解体・撤去するのが「墓じまい」、ご遺骨を移すのが「改葬(かいそう)」。別の手続きで、改葬には市区町村が発行する改葬許可証が要ります
- 行橋市の改葬許可は申請書1枚・手数料無料。書類がそろえば2週間ほどで許可証が出ます(2026年4月に市役所へ確認)
まず全体を眺めておきましょう。どこで誰とやり取りするのかが見えると、気持ちがずいぶん楽になります。
| ステップ | やること | 相手 |
|---|---|---|
| ① ご家族で相談 | 墓じまいをするか、ご遺骨をどこへ移すかを話す | ご家族・ご親族 |
| ② 現地調査・お見積もり | お墓を拝見して工事の総額を出す(無料) | 石材店 |
| ③ 新しい納め先を決める | 新しいお墓・樹木葬・合祀墓(ごうしぼ)・納骨堂・手元供養などから選ぶ | 霊苑・お寺 |
| ④ 改葬許可の手続き | 改葬許可申請書を出して改葬許可証を受け取る | 市区町村の窓口 |
| ⑤ 閉眼供養と解体撤去 | 閉眼供養(魂抜き)をしてから墓石を解体・撤去し、更地にして返す | お寺・石材店 |
| ⑥ 納骨 | ご遺骨を新しい納め先へお納めする | 霊苑・お寺 |

「墓じまい」と「改葬」は別の手続きです
ここが最初のつまずきどころです。墓石を解体・撤去して区画を管理者にお返しするのが「墓じまい」。取り出したご遺骨を新しい納め先へ移すのが「改葬」です。
実務ではセットで進むことがほとんどですが、手続きとしては別物です。許可が要るのはご遺骨をお移しするほうで、墓石の解体・撤去そのものに市区町村の許可は要りません。ただ、納骨室を開けてご遺骨が出てきたら、お移しするのに改葬許可証が要ります。「石を片づけるだけのつもり」でいると、ステップ④で足が止まってしまいます。

墓じまいの流れを順番に見ていきましょう
- ご家族・ご親族で相談する:あとから「聞いていない」となりやすいのがこの工程です。声をかける範囲は広めがおすすめです
- 現地調査とお見積もり:お墓の大きさや建っている場所で工事の手間が変わります。費用の内訳は墓じまいの費用相場の記事にまとめています
- 新しい納め先を決める:代々守るお墓を新しく建て直す方も、樹木葬や合祀墓を選ぶ方もいらっしゃいます。ここが決まらないと④に進めません。決まるまでご遺骨をお預かりすることもできますので、焦らなくて大丈夫です
- 改葬許可の手続き:今のお墓の管理者に証明欄へ記入していただき、市区町村の窓口へ提出します。行橋市の場合は改葬許可申請書1枚で完結し、手数料は無料。書類がそろえば2週間ほどで改葬許可証が出ます(行橋市公式ページを2026年9月に確認。手数料と日数は2026年4月に市役所へ電話で確認した内容です)
- 閉眼供養と解体撤去:お寺に閉眼供養(魂抜き)をしていただいてから工事に入ります。考え方は宗派で異なり、浄土真宗では魂を抜くという考えを取らず、遷仏法要(せんぶつほうよう)を営みます。お寺とのご縁がない場合はご紹介もできます
- 新しい納め先へ納骨:改葬許可証を納め先の管理者にお渡しして完了です
ポイント
改葬許可の様式や必要書類は自治体ごとに違います。北九州市立霊園にお墓がある場合は窓口が2つに分かれますので、そちらの記事をご覧ください。

京築のお墓でつまずきやすい2つのこと
ひとつは「管理者がどなたか分かりにくい」こと。もうひとつは「骨壺の数が申請前に分からない」ことです。
霊園にお墓がある場合は管理事務所で証明をもらえます。ところがみやこ町や行橋市には公営墓地がなく、大半が村墓地・地区墓地と寺院墓地です。
管理者は区長さんや墓地のお世話役の方であることが多く、まずどなたが管理者にあたるのかを確かめるところから始まります。ここを先に押さえておくと、あとの流れが一気に進みます。
もうひとつが骨壺の数です。当社が見てきた京築のお墓では、古いお骨も骨壺のまま安置されていることがほとんどで、一定年数で土に還す慣習はごくまれです。代々のお墓を開けると、思っていたより多くの骨壺がお納めされていることがよくあります。
行橋市では改葬許可申請書は原則ご遺骨お一人につき1枚ですから(自治体によって様式が異なります)、数が変われば出す枚数も変わります。そこで当社では、先に納骨室を開けて何柱(はしら・ご遺骨の数え方)お納めされているかを確かめてから申請に進むことをおすすめしています。順番を少し入れ替えるだけで、役所に二度足を運ばずに済みます。
よくある質問
改葬許可申請書は自分で書かないといけませんか?
申請書はご本人にご記入いただき、窓口へのご提出もご本人にお願いしています。当社は書き方のご案内と必要な書類の整理を無料でサポートします。
古い骨壺や木箱も引き取ってもらえますか?
無料でお引き取りします。長いあいだご遺骨を守ってきた木箱が傷んでいても、そのままで構いません。
新しい納め先が決まっていなくても、始められますか?
大丈夫です。改葬先が決まるまでご遺骨をお預かりできます。気持ちの整理がつくまで、ゆっくりお考えください。
まとめ|順番が分かれば、墓じまいは進みます
墓じまいの手順は6つのステップ、ご相談から工事完了までおよそ1か月です。分かりにくいのは手続きそのものより「どの順でやるのか」なので、最初に全体の地図を持っておくと迷いません。
当社(株式会社城戸石材加工所)が管理・運営に携わる大将山霊苑(福岡県行橋市矢留1823-3)では、新しくお墓を建て直す場合も、樹木葬や合祀墓(他の方と一緒にお納めするため、後から取り出すことはできません)を選ぶ場合も、墓じまいから納め先までひと続きでご相談いただけます。宗旨・宗派は問いません。
どこから手をつけるか迷ったら、まずは無料の現地調査・お見積もりからどうぞ。詳しくは墓じまいサービスのページをご覧ください。
