6月に入り、雨の日が増えてきた福岡北部。じめじめとした晴れ間に、お墓周りで「ぶうん」と羽音を聞いてヒヤッとしたことはありませんか。梅雨のこの時期から夏にかけて、アシナガバチやスズメバチが活発に動き始めます。
実はお墓は、蜂にとって巣作りにうってつけの場所。お参りや墓掃除の最中に出くわすと危険です。今回は、ふだん墓石を扱う立場から、蜂が巣を作りやすい場所と、見かけたときの落ち着いた対処法をお伝えします。

梅雨から夏にかけて、お墓に蜂が増える理由
毎年この時期になると、お客さまから「お墓に蜂が…」「巣ができていた」というご相談がぐっと増えます。蜂が巣を作り、活発に動くのは梅雨どきから秋にかけて。なかでも京築のお墓でよく見かけるのは次の2種類です。
- アシナガバチ:細身で脚が長く、性格はおとなしめ。ただし刺激すれば刺します
- スズメバチ:体が大きく動きも激しい。攻撃性が高く、特に注意が必要です
お墓に巣ができやすいのには理由があります。灯籠の中、お線香をあげる香炉の中、換気口のすき間。雨風を防げて、人の出入りも少ない。蜂にとっては、とても居心地のよい場所になってしまうのです。
蜂の巣ができやすい場所|石材店が見てきた4つのポイント
長年お墓のメンテナンスをしていると、「ここはまた」と感じる定番の場所があります。実際に現場で撮影した写真とともに、4つご紹介します。
1. 灯籠(とうろう)の火袋(ひぶくろ)の中

灯籠の上部、明かりを灯すための四角い空間を「火袋」と呼びます。屋根があって雨が入らず、四方が開いていて出入りもしやすい。蜂にとってはまさに理想的な巣作りの場所です。
普段、火袋の中を覗き込む機会はほとんどありません。気づかないうちに巣ができていて、お盆前のお参りで突然見つける、というケースが毎年あります。
2. 香炉(こうろ)の石格子の扉

お墓の正面、お線香をあげる部分を「香炉(こうろ)」と呼びます。石でできた格子状の扉がついたタイプは、見た目は美しいのですが、網目が大きいと、そのすき間から蜂が中に入っていけてしまいます。
中に巣ができると、お線香をあげようと扉を開けた瞬間に蜂が出てくることもあり、特に注意したい場所です。
3. ステンレス製の線香立ての通気穴

同じお線香まわりでも、ステンレス製の扉がついた線香立てもあります。上部に煙を逃すための小さな通気穴が並んでいて、蜂が通れるサイズだと、ここから中に入って巣を作ることがあります。扉を開けた瞬間にハッと気づきやすい場所です。
4. 換気口の網が傷んでいるところ

外柵や納骨室の側面に、丸い金属の換気口がついているお墓もあります。網が新しいうちは安心ですが、長年の雨風で破れたり外れたりすると、そこが侵入経路になります。「最近どうなっているかな」と一度確認してみると安心です。
お参り中に蜂を見かけたら|守ること3つ
蜂を見かけたとき、慌てて手で払うのが一番危険です。次の3つを覚えておくと安心です。
- 騒がない・大声を出さない:振動と音は蜂を刺激します
- 黒っぽい服装は避ける:蜂は黒い物に近づきやすい性質があります
- ゆっくり静かに離れる:姿勢を低くしながら、じりじりとその場を離れます
香水や整髪料、柔軟剤の強い香りも蜂を引き寄せます。夏のお参りの身支度は、シンプルが一番安心です。
巣を見つけたらどうする?

巣を見つけたら、まずは触らない・近づかない。これが大原則です。蜂の種類や状況によって、おすすめの対応が変わります。
| 蜂の種類・状況 | おすすめの対応 |
|---|---|
| アシナガバチの小さな巣 | 触らず、私たちか駆除業者にご相談ください |
| スズメバチを見かけた・巣がある | 危険です。自分で近づかず、専門の駆除業者へ(お住まいの自治体で業者の紹介や費用補助を受けられる場合もあります) |
| 種類や場所がわからない | 無理に確認せず、まずは専門家に見てもらいましょう |
「小さいから自分で」と思っても、刺されたときのリスクは想像以上です。とくにスズメバチは命に関わることもあります。迷ったときは無理をなさらないでください。
もし刺されてしまったら
刺された場所はすぐに水で洗い流し、冷やしてください。息苦しさ、めまい、全身のじんましんなど体の異変を感じたら、我慢せずすぐに医療機関へ。短時間で症状が進むことがあります。
城戸石材でも対応しています
アシナガバチの巣など、ある程度の規模までは現場で駆除や予防の施工を承っております。スズメバチや手に負えない大きな巣は、信頼できる専門業者をご案内します。「うちの墓にあるかもしれない」というご相談だけでも、点検にうかがいます。
蜂を寄せつけない予防の工夫
巣ができてから対処するより、できにくくする予防のほうが安心です。お墓側でできる工夫を2つご紹介します。
ステンレスメッシュで通気口をふさぐ

先ほどの香炉の石格子の扉に、目の細かいステンレスメッシュを内側から取り付けた例です。通気は確保したまま、蜂や小さな虫の侵入を防げます。見た目を損なわず長く効果が続くので、線香立てや換気口にも応用できます。お墓のメンテナンスとあわせてご相談いただけます。
普段の管理で気づくポイント
- 年に1〜2回、灯籠の火袋の中を見上げて確認する
- 香炉や線香立ての扉を開けて、中に巣がないか見る
- 換気口の網が破れていないかチェックする
遠方のご家族へ|帰省前のお墓点検という選択肢
「お盆に久しぶりに帰省したら、お墓に大きな巣ができていた」というご相談を、毎年いくつかいただきます。人の出入りがない期間が長いと、蜂は安心して巣を大きくしてしまうのです。
遠方でなかなかお参りできない方には、お盆前にお墓の点検だけ依頼するという選択肢もあります。城戸石材なら、現地確認から写真でのご報告、必要に応じた駆除や予防の施工まで、窓口ひとつで対応できます。
まとめ|夏のお参りを安心して迎えるために

夏のお墓は、蜂にとっても居心地のよい場所です。だからこそ、知っておきたいポイントをおさらいします。
- 巣ができやすい4つの場所(灯籠・香炉・線香立て・換気口)を知っておく
- 見かけたら騒がず、静かに離れる
- 「自分で」より「専門家に」が安全。とくにスズメバチは要注意
- 遠方の方は、お盆前の事前点検という選択肢を
これだけ知っておけば、夏のお参りもぐっと安心です。「うちのお墓も心配」「久しぶりに帰省するけど大丈夫かな」という方は、お気軽にお声がけください。福岡県京都郡みやこ町・行橋市を中心に、京築エリア全域で対応しております。
株式会社 城戸石材加工所
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